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<コラム>マカロニえんぴつがメジャーデビュー、これまでのチャート変遷&新作EPの魅力に迫る


マカロニえんぴつの表現する“生きる本質”

 4人組バンド、マカロニえんぴつが11月4日、メジャー1st E.P.『愛を知らずに魔法は使えない』をリリースした。マカロニえんぴつとは、インディーズ時代に人気となった軽やかなるピアノポップ「レモンパイ」や、前ページでストリーミング・チャートのポイントを振り返った、極上のメロディーが染み渡る「ブルーベリー・ナイツ」、胸キュンなメロディーが郷愁を誘う「恋人ごっこ」など、一度聴いたら耳から離れない甘いフレーズが魅力的でメロディアスな楽曲のヒットによって、ネクストブレイク筆頭としてJ-POPシーン最前線での活躍が期待される逸材だ。


▲マカロニえんぴつ「レモンパイ」

 メジャーデビュー作となる最新E.P.『愛を知らずに魔法は使えない』で注目したいのが、疾走するビートが感情を刺激するキラーチューン「生きるをする」の存在。今シーズンのヒットアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』書き下ろしオープニング主題歌に起用され話題のナンバーだ。本作は、90年代にも放送されたことのある人気アニメのリプロダクションであるがゆえに、親子二世代の入り口を得た事に注目をしたい。さらに先日、音楽テレビ番組『ミュージックステーション』で披露された、同アニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』エンディング主題歌「mother」もE.P.ラスト6曲目に収録されている。


▲マカロニえんぴつ「生きるをする」

 「生きるをする」は、イントロから歌始まりのエモーショナルなロックチューンであり、疾走するビートに絡み合うシンセサウンドやギターなど、遊び心溢れるバンドアンサンブル、一聴して耳に残る強烈なインパクトを誇るサビフレーズによって一気に2020年を代表するナンバーへと躍りでた。本作で注目したいのが2分24秒からまったく違う曲へと切り替わったかのように錯覚させる楽曲構成だ。キャッチーかつ歌えるメロディーを大切にしながらも、ここぞとばかりに時間芸術である音楽の楽しさを追求する姿勢が味わえる一節だ。

 とはいえ、マカロニえんぴつらしさを濃厚に味わえる楽曲といえば「mother」の方かもしれない。イントロから没入感高いギターフレーズによって、ライブハウス出身バンドである出自への誇りを強く感じた。コーラスワークの多用からUKロックの影響を感じられ、途中、ビートチューンへギアをチェンジする展開が新鮮だ。冒頭の歌詞の一節“優しさは優しい人が使える魔法 じゃあ僕はただの人でいるしかないの?”がグッとくる。


▲マカロニえんぴつ「mother」

 最新E.P.『愛を知らずに魔法は使えない』には、リードチューンといえる2曲以外にもユニークなナンバーが収録されている。2曲目「ノンシュガー」には、一夏の恋を“シュガー”にたとえながらも、一筋縄ではいかない胸アツなディスコビートで駆け巡る。3曲目「溶けない」は、セブンティーンアイスWeb CMタイアップソングに起用。柔らかいアコースティックなイントロダクションから、エモーショナルなギターロックへとシフトする哲学的な歌詞が心に響くせつなポップだ。4曲目「カーペット夜想曲」ではマカロニえんぴつならではの変態性の真骨頂が楽しめる。サウンドの質感、言葉遊びを多用するサイケデリックなぶっ飛び具合。しかしながらメロディアスなサビパートで感情の行き所をきっちり回収する見事なポップ展開。何度も、その世界観に触れたくなる中毒性高いナンバーだ。5曲目「ルート16」では、インパクトあるピアノに導かれていく軽やかに刻まれるビート。すっとメロディーへ絡み合う伸びやかなヴォーカリゼーションが気持ちいい。


▲マカロニえんぴつ「溶けない」

 J-POPの既成概念を超えていくサウンド展開。それもそのはず、バンドの中心人物でボーカルとギターを担当する“はっとり”の名前の由来が、奥田民生率いるロックバンド、UNICORNの変態的傑作アルバム『服部』の影響下にあることに着目したい。さらに、音楽大学内でバンドが結成されたこともあり、その確かな演奏力は同世代バンドと比較しても、ずば抜けた音楽性の高さに定評を持つのだ。



 マカロニえんぴつの名刺となるメジャー1st E.P.『愛を知らずに魔法は使えない』は、バンドの“らしさ”がこれでもかと詰まった1枚だ。アニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のヒットと呼応するように、オープニング主題歌「生きるをする」人気は日々勢いが増している。2020年は、アニメ『鬼滅の刃』のヒットもありアニメ主題歌へ注目がより高まってきているなか、世界的なストリーミングサービスの浸透によって、日本が誇るポップミュージックへ海外からのアクセス像にも着目したい。

 ニューウェーブセンスとパンキッシュかつエモーショナルな日本ならではのパワーポップを生み出した「生きるをする」。コロナ禍によって2020年は思いもよらないカオスな1年となったが、忘れたくない“生きる本質”を歌としてまっすぐに表現するマカロニえんぴつの新境地。「生きるをする」は、1年を振り返る年末へ向けてより注目度が高まっていきそうだ。

マカロニえんぴつ「愛を知らずに魔法は使えない」

愛を知らずに魔法は使えない

2020/11/04 RELEASE
TFCC-86728 ¥ 1,800(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.生きるをする
  2. 02.ノンシュガー
  3. 03.溶けない
  4. 04.カーペット夜想曲
  5. 05.ルート16
  6. 06.mother

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