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ビリー・アイリッシュ、<2019 米ビルボード・ウーマン・オブ・ザ・イヤー>受賞記念インタビュー #BBWomenInMusic

インタビュー

 米ビルボードが選ぶ2019年の<ウーマン・オブ・ザ・イヤー>に選ばれたビリー・アイリッシュが、日本時間2019年12月13日午前11時から行われる【2019 ウィメン・イン・ミュージック】授賞式に先駆けて、短期間で世界的大スターの仲間入りを果たした怒涛の一年を振り返りながら現在の心境を同誌の受賞記念インタビューで語っている。

 ビリーは、「オフ・スイッチがあればいいのに。(一気に有名になること)に対する準備なんてしようがないよね。たまにはトレーダー・ジョーズ(スーパーのチェーン店)に行きたいよ!」と愚痴りながらも、すぐに不満を述べているわけではないと強調する。まだ若干17歳の彼女が愚痴りたくなる気持ちも分からなくはないが、彼女の2019年がいかなる基準からしても画期的な一年だったことは誰よりも彼女自身が理解している。

 2019年3月にリリースされたデビュー・アルバム『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』は米ビルボード・アルバム・チャート”Billboard 200”で首位を獲得。ポップ・ミュージックのユニークな新星として内容も評価され、彼女にとって初の1位となった「bad guy」を含め、プレリュード以外全曲が同ソング・チャート“Hot 100”入りを果たした。



▲ 「bad guy」MV


 さらにビリーは【コーチェラ・フェスティバル】にも出演、米国民的人気番組『サタデー・ナイト・ライブ』でも彼女らしいユニークなパフォーマンスを披露し話題をさらった。憧れていると公言していた大スターのジャスティン・ビーバー本人とは【コーチェラ】の会場で初めて対面した直後に「bad guy」のリミックスに参加してもらい、ごく最近では【グラミー賞】の主要4部門を含む6部門にノミネートされた。主要4部門に同時にノミネートされたアーティストとしては史上最年少の快挙だ。2020年3月からは、ワールド・アリーナ・ツアーをキックオフする。米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンや英ロンドンのO2といった名だたる会場をソールドアウトしている。

 そんな彼女だが、年内は地元である米ロサンゼルスに滞在予定だ。「こんなに長く家に帰れたことは最近ない」と言う彼女だが、のんびり過ごしているわけでもなく、このインタビュー前の同日には、温暖化対策を要求する【Youth Climate Strike】で同年代の若者たちとシュプレヒコールを上げていた。12月18日に誕生日を迎える彼女は、投票や午後11時以降も運転できるようになることなど、18歳になったらできることを心待ちにしている。

 <ウーマン・オブ・ザ・イヤー賞>をはじめ、この一年で自身が得てきた数々の栄誉にまだ慣れないとビリーは言う。「“ウーマン”なんて呼ばれたことなかったし」と笑いながら、「ずーっとやってきたような気持ちになるけれど、まだ本当に始まったばっかなんだよなって思い出すんだよね」と心境を語っている。



−−あなたとお兄さんのフィニアス・オコネルは、今年ほぼ休みなくツアーに出ていましたが、これはクリエイティブ・プロセスにどう影響しましたか?

ビリー・アイリッシュ:昨年と一昨年は、自宅で音楽を作らなければならない状態に近かった。フィニアスを代弁したくないけれど、自分に関して言うと、どうやってほかの場所で音楽を作ったらいいのか分からなかった。スタジオで作業しようとしてみても、私が意図しているようにならなくて。ただ疲れるだけであまり楽しくなかった。今は、ツアーやら仕事ばかりで忙しいから、次のアルバムはツアーをやりながら世界中で作られることになると思う。

−−この一年で直面した中で最も困難だっただったことは?

ビリー:自分のキャリアについて不平は言えない。たださ……それでこれはきっと男性から異論が出るんだろうけど、彼らには本当に理解できないことだろうから……若い女性アーティストって違う目で見られている。初めてClairo(クライロ)と会話した時のことを覚えているんだけど、二人とも“自分たちは女の子だから嫌われている、(若い男性アーティストとは)同じように見てもらえない”って話をしたんだよね。若い女性として真面目に取り合ってもらうことがどんなに難しいかって話をしてた。

 現在は、実際にクールだって見られている若い女性がたくさんいる。私は自分の将来が本当に心配だった年を覚えてる。女の子だから、私のことをクールとか興味深いとか思ってくれないんじゃないか、すごくベーシックでつまらないって思われるんじゃないかって。で、たくさんの人はそう思ってるんだよね、それは別にどうでもいいけど。でも大多数は私がしていることに対していいリアクションをしてくれているし、高く評価してくれている。



▲ 「everything i wanted」


−−若い女性に違うことを期待する風潮といえば、最近あなたが“自分の体を話題にしてほしくないからダボッとした服を着ている”という趣旨の発言をしたことがネットで大反響を呼びましたね。

ビリー:伝えたいことが誤解されることがあるんだよね。自分でも伝えたいことがあるのかよく分からないんだけど。ときどき(ファンの)親から、「あなたがそういう格好をしてくれるおかげで、私の娘もあばずれみたいな格好をしない、ありがとう」とか言われるんだけど、「ちょっと待って!それって私がしようとしていることの逆だよ」って思う。どちらかといえば、あなたの娘が着たいものを着やすいようにしようとしてるんだよ?、って。

−−たくさんのアーティストと会えたようですが、リアーナにはまだ会えていないそうですね。彼女のどんなところを最も尊敬していますか?

ビリー:彼女とか、たとえばチャイルディッシュ・ガンビーノとかタイラー・ザ・クリエイターとかカニエ(・ウェスト)とかみたいな人たちって、一つのことだけで有名じゃないでしょ。自分が持っているものを、実際にさらに増やしていく。私はずっとそういうことをしたかった。靴をデザインしたいし、車もすごくデザインしてみたい。自分でビデオも監督するし、ほとんどの場合自分で編集もするから、それももっとやっていきたい。リアーナって確実にモノにしてるじゃない?“(Fenty)ブランドとかやめて音楽を出せよ”とか言ってるやつらに対しては、“いいから黙ってなよ”って思う。彼女はやらなければならないことを具体的にやっていて、すごくかっこいい。もちろん、リアーナの新しい音楽だって欲しいけど、リアーナそのものも欲しいんだよ。敬意しかないよ。

−−現時点で自分にはできないと思うことなんてありますか?

ビリー:全てのルールを破れる世代に生まれたことは幸運だし、すごいことだと思っている。一つのジャンルと一つのスタイルしか認めてもらえなくて、絶対に変えちゃダメな時代に育ったアーティストたちのことを考えると、耐え難かっただろうなって思う。変わりたいと思っていた人たちにとっては特にね。もっと自由な時代に活動できるのはすごくクールだと思う。正直、踏み込んじゃいけない領域なんてないんだよ。

Q&A by Lyndsey Havens / 2019年12月11日Billboard.com掲載




ビリー・アイリッシュ「ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー? -デラックス・エディション-」

ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー? -デラックス・エディション-

2019/12/25 RELEASE
UICS-9161 ¥ 3,080(税込)

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Disc01
  1. 01.!!!!!!!
  2. 02.バッド・ガイ
  3. 03.ザニー
  4. 04.ユー・シュッド・シー・ミー・イン・ア・クラウン
  5. 05.オール・ザ・グッド・ガールズ・ゴー・トゥ・ヘル
  6. 06.ウィッシュ・ユー・ワー・ゲイ
  7. 07.ホエン・ザ・パーティーズ・オーヴァー
  8. 08.8
  9. 09.マイ・ストレンジ・アディクション
  10. 10.ベリー・ア・フレンド
  11. 11.イロミロ
  12. 12.リッスン・ビフォア・アイ・ゴー
  13. 13.アイ・ラヴ・ユー
  14. 14.グッドバイ
  15. 15.カム・アウト・アンド・プレイ (日本盤ボーナス・トラック)
  16. 16.ホエン・アイ・ワズ・オールダー (ミュージック・インスパイアード・バイ・ザ・フィルム『ROMA/ローマ』) (日本盤ボーナス・トラック)
  17. 17.バッド・ガイ (with ジャスティン・ビーバー) (デラックス・エディション ボーナス・トラック)

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