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ナ・レオ最新アルバム『ビューティフル・デイ 結成35周年記念スペシャル・エディション』発売&来日記念インタビュー



NALEOインタビュー

 ハワイ出身の女性3人組、ナ・レオ。オアフ島の名門高校カメハメハ・ハイスクール在学中の1984年に結成し、地元ラジオ局主催のコンテストで優勝したことでデビューした。ナ・レオの爽やかなポップ・ソングが日本に紹介されたのは1996年のこと。日本デビュー曲『ノース・ショア・セレナーデ』のヒットと共に人気を得た。そんな彼女たちが結成35周年にあたる今年、約8年ぶりの新作『ビューティフル・デイ』をリリース。来日公演も決定している。アンジェラ(ウクレレ)、ナラニ(ギター)、レフア(ベース)という3人メンバーのなかで、今回ナラニがインタビューに応じてくれた。

「どの曲も私達が人生において“美しい”と思えることを歌っていると気が付いたの。」

−−前作から約5年ぶりだけれど、この間は、どんなことをしていたのでしょうか?

ナラニ:3人で合わせて、10人の子供がいるの。私達は、活動を続ける過程で、何があっても子供達のことを優先させると決めていたの。この数年間は、アンジェラが息子さんの看病に専念できるよう、私達もサポートしていた。彼の病気が完治し、私達も50代の大台に突入したこともあり、心がとてもいい状態にあることに気が付いた。そのなかでそれぞれに曲を書き始めていたことを知り、こういうのってシナジーと言うのかしらね、それならば、新しい音楽を作るために動き始めましょうか、ということになったのよ。それが2017年のこと、さまざまな準備を始めて、実際にスタジオ入りしたのが2017年末だった。

−−ナ・レオの活動をしていない間、レフアとナラニは、どんなことをしていたの?

ナラニ:私は、音楽とは関係ない業種になるけれど、会社を設立したので、そこで忙しくしていたわ。レフアだけは、音楽活動をずっと続けていて、ここ数年は、ショーン・ピーメンタルとデュオを組んで、精力的にライヴでパフォーマンスしていた。そのショーンは、過去にナ・レオのアルバムをプロデュースしてくれたことがあり、今回も彼にお願いをしたのだけれど、とにかく多忙な人で、断念したのよね。

CD
▲『ビューティフル・デイ』

−−誰にプロデュースを?という話の前に、どんな作品にしたいと思ったのか、テーマとか、ヴィジョンとかを教えてくれますか?

ナラニ:今回は、久しぶりのレコーディングということもあり、自然の流れに任せて作ることを大切にしたいと思った。どんなアルバムになるかは、できた新曲に決めてもらおうと考えたの。

−−あらためて、今回はどなたにプロデュースを依頼したのでしょうか。

ナラニ:デイヴ・トゥチアロンに依頼することにしたの。彼は、ハワイアン・ミュージック界のベテラン。私達は15年前にエイズ撲滅のチャリティ・アルバムで仕事をしたことがあったの。それでショーンがダメになった時に、ふと彼のことが思い出されてね、あらためて再会するなかで、すごくいい感触を得たの、彼なら大丈夫だって。今回のアルバムは、こんな感じで、直感に従って進んだことで、全てにおいていい結果を得られることが出来たわ。

−−いい感触を最初に得るなかで、実際に彼と仕事をしてみて、いかがでしたか。

ナラニ:彼は、久しぶりにレコーディングに臨む私達にとって、このアルバムがとてもポジティヴで、心高めてくれるハッピーな存在であることをちゃんと理解してくれて、それを貫けるようにと、常にスタジオの環境を整えてくれた。時々、あまりに細かいディテールにこだわりすぎて、素敵な音楽が素敵じゃなくなることってあるんだけれど、彼はそういうタイプとは真逆な人だった。新曲を歌う時、何度も録り直すと、疲労感ばかりがたまって、作った時の気持ちを忘れてしまうことがある。彼は、そうならないように気を配ってくれたわ。

−−具体的に収録曲についてうかがっていきたいと思います。まず、ナラニが書いた新曲から。

ナラニ:「グッド・シング」は、この5年に私が経験したことから生まれた曲。離婚という人生の大きな決断をしたことを、ようやく今振り返って、これでよかったと思えるようになった。かつて、渦中にいる時は、気が付かないものだけれど、後になって振り返った時に、「これでよかった」と言えるようになるわよ、ってある人に言われた言葉をそのままタイトルにした曲よ。



 そして、「ビューティフル・デイ」は、ホノルルからノース・ショアに向かう曲がりくねった道の先に、海がパッと開けるところがあって、目の前にそれはそれは美しい海が広がるのよ。朝早い時間だった。私にとってノース・ショアは、“my place”と呼べる場所。私の目には海と、山と、空しか見えなくて、そこに自分がいる幸せがこみあげてきて、思わず歌ってしまったの。“I’m in my plaece, it’s a beautiful day~♪”ってね。そこから生まれた曲よ。日本デビュー曲になった「ノース・ショア・セレナーデ」もホノルルからノース・ショアに向かうドライヴ中の気持ちから生まれた曲だった。



−−カヴァー曲が6曲。意外だったのがビー・ジーズの「ハウ・ディープ・イズ・ユア・ラヴ」。映画『サタデー・ナイト・フィーバー』に提供されて全米1位になった曲ですが……。

ナラニ:この曲は、デイヴの提案。彼が大好きな曲のひとつで、自分達では選ばなかったと思う。というのは、ビー・ジーズの声ってすごく高いのよ。当初全然うまくいかなくて、私達にキーを合わせたり、アレンジを手直ししたり、歌い方も変えてみたり、いろいろ試すなかでようやく完成した曲。途中で何度ももう無理と、ボツになる寸前だった。それがリリースしてみると、収録曲のなかで一番ラジオ局が反応した曲で、すごくオンエアーしてくれたわ。



−−パティ・グリフィンの曲が2曲ありますよね。「アップ・トゥ・ザ・マウンテン」と「レット・ヒム・フライ」。

ナラニ:「アップ・トゥ・ザ・マウンテン」は、私が推薦した曲。その時は、ただ好きという理由で選んだけれど、その後、ハワイ島の聖なるマウナケアの山頂に巨大な天体望遠鏡を建てる話が持ち上がって、抗議運動が始まったの。マウナケアは、ネイティヴ・ハワイアンにとってとてもスピリチュアルな存在で、私とレフアも先日山頂に行ってきたばかり。活動に参加している人たちは、自分達をProtester(抗議する者)ではなく、Protecter(守る者)と呼んでいるの。当初は意識したわけではないのに、結果としてネイティヴ・ハワイアンの精神と関わることになった。そういう面でもこの作品は、特別な何かを持っていると思うのよね。「レット・ヒム・フライ」は、レフアの好きな曲。アルバムで唯一ハッピーではない曲。愛する人との別れを歌っているのよね。



−−カヴァー曲のなかでジェイク・シマブクロと共演した曲もありますよね。

ナラニ:1965年にデル・シャノンが歌ってヒットした「ホワット・ザ・ワールド・ニーズ・ナウ」ね。バート・バカラックとハル・デヴィッドが共作した曲だけれど、私達は、シンプルなアコースティックのアレンジで歌いたいと考えたの。そこにハワイらしさを加えるとしたら、と思うなかで、そこはやっぱりウクレレよね。ウクレレと言えば、当然ジェイク。迷わず彼に声をかけて、スタジオで一緒にレコーディングしたのよ。



−−アルバムのタイトルは、『ビューティフル・デイ』。あなたが書いた曲のタイトルでもあるけれど、なぜこのタイトルにしたのでしょうか。

ナラニ:レコーディングが進むなかで、どの曲も私達が人生において“美しい”と思えることを歌っていると気が付いたの。人生において経験すること、周りの人々、人生のある時点において知る新たな真実、どれもが美しい。『ビューティフル・デイ』というのはたった1日のことではなく、人生において美しい季節という意味で付けたタイトルよ。

−−本作はハワイでは昨年にリリースされて、ナ・ホク・ハノハノ・アウォードで<最優秀コンテンポラリー・アルバム賞>を受賞しましたよね。

ナラニ:とっても嬉しい受賞だった。ナ・ホク・アウォードでの受賞は、これまでに22個。もう慣れているでしょ、なんて言われるけれど、そんなことは全然ない。授賞式で一番選ぶのが大変なカテゴリーだったと言われて、下馬評ではヘンリー・カポノが有力視されていたし、私の姪のアヌヘアも同じカテゴリーでノミネートされていたからね。とっても嬉しい受賞になったわ。



−−さて、アルバム発売後に来日公演が予定されています。どんなステージになるでしょうか。

ナラニ:新作からの曲を中心に、私達の代表曲もいっぱい演奏するつもりよ。仲良しのフラダンサーも同行してくれるので、フラがステージに華を添えてくれるわ。今回は、ファンのみなさんにとっておなじみのナ・レオでありながら、新しいナ・レオの姿もお届けしたいと思っているので、ぜひ期待していただきたいです。また、日本でお会いしましょう。

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