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中村雅俊『Masatoshi Nakamura 45th Anniversary Single Collection~yes!on the way~』インタビュー



中村雅俊『Masatoshi Nakamura 45th Anniversary Single Collection~yes!on the way~』インタビュー

「まだまだやることはあるし、まだまだ見せられるモノはある」

 中村雅俊45周年記念特集インタビュー公開!シングルベストアルバム『Masatoshi Nakamura 45th Anniversary Single Collection~yes!on the way~』の話から70's、80's、90's、00's以降と4つの時代を振り返りつつ、俳優と歌手両方の中村雅俊を表現する明治座でのアニバーサリー公演、ゲストの小椋佳や松山千春についても。ぜひご覧ください!

「こうして中村雅俊は成り立っていった」みたいなところを知ってもらえたら

--7月6日~7月31日【中村雅俊アニバーサリー公演】を明治座で開催されます。お芝居とライブの二部構成になるんですよね。

中村雅俊『Masatoshi Nakamura 45th Anniversary Single Collection~yes!on the way~』インタビュー

中村雅俊:明治座でアニバーサリー公演をやらせて頂けることになったので、やっぱりお芝居はやりたいし、歌のほうも聴かせたいからライブもやろうと思って。こういう形を取るのは初めてなんですけど、俺は役者であり、歌手でもあるので、45周年にこういう公演が出来るのは嬉しいですね。

--お芝居の部では、勝海舟の父・勝小吉の物語【勝小吉伝 ~ああ わが人生 最良の今日~】を披露されます。

中村雅俊:勝小吉って知らない人も多いと思うんですけど、この父親あってこその勝海舟と言われていて、その人物の魅力をどうやって出していくか。あと、台本をもらったんですけど、面白いんですよ。そんなに深刻なお話じゃなくて、笑いもあったり、その中にちゃんとしたメッセージが盛り込まれていて。勝小吉の口癖が「今日の自分に「良かった」と思える生き方をしたい」なんですけど、これは共感を得る言葉だし、44年前にドラマ『俺たちの旅』で俺が演じていた役と同じような口癖なんですよ。「俺は今日一日精一杯生きれりゃそれでいいんだよ」みたいなことを言っていたんですけど。それぐらい勝小吉は自由人で魅力溢れる人だから、俺なりに「勝小吉、ここにあり」みたいなところを出せたらいいなと思っています。

--豪華な共演者も注目すべきポイントだと思いますが、今回のキャスティングにはどんな印象を持たれていますか?

中村雅俊:いろんな縁があって嬉しいです。賀来千香子さんとは昔ドラマで共演したこともあるし、寺脇康文くんも【地球ゴージャス】でご一緒させて頂いているし、何より彼は『ゆうひが丘の総理大臣』をずっと観ていた人なんで、主題歌もすぐ歌える(笑)。あと、田山涼成くんは文学座の2期後輩で、その文学座の試験で「ふれあい」を歌ったらしいんです。そういう意味でも縁を感じるし。山崎銀之丞くんは初共演なんですけど、すごく特異な役者さんなので、彼ともご一緒できるのは楽しみですね。あと、海江田眞弓という女優も出るんですけど、文学座の同期なんですよ。俺にタメ口を叩いてくる凄い奴でね(笑)。いろんな思い出があって。

--例えば?

中村雅俊:俺が「われら青春!」の先生役でデビューすることになって、それまでテレビに出たことがないというので、その番組のプロデューサーが『太陽にほえろ』にテストパターンで出演させてくれることになったんですけど、その撮影当日、2時間半遅刻したんです。それは何でかと言うと、徹マン(徹夜マージャン)。そのメンバーに海江田がいたんですよ(笑)。俺ら男7人と海江田で、文学座の同期の奴のアパートで朝までやっていて、そしたらなんとそこにマネージャーから電話がかかってきて「何やってんの? 撮影所に来なさい!」と怒られて。俺は、撮影はその次の日って聞いていたからビックリして急いで撮影所に向かいました。それで石原裕次郎さんたちに謝りに行って……

--海江田さんとはそんな思い出もあるんですね。

中村雅俊:で、4年ぐらい前に初めて明治座に出演することになったとき、その海江田が出演者にいたんですよ。数十年ぶりに再会したんですけど、文学座の同期ってあんまり会うことがないんですよね。だから驚いて……それぐらい今回の共演者は馴染み深い面子が多いので、そういう意味でも楽しくやれそうだなと思っています。

--そのお芝居のあとには、第二部【中村雅俊 LIVE 「yes!on the way」】が行われます。

中村雅俊:ライブは60分なんですけど、お芝居同様に歌でもいろんな中村雅俊を見せられたらいいなと思ってますね。俺はヒット曲にも恵まれて、そういう歌たちとの出逢いがあって、歌手・中村雅俊が形成されていったので、「こうして中村雅俊は成り立っていった」みたいなところを知ってもらえたらなと思っています。

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  1. 俺だけ普段着だったから「こいつ、絶対ナメてんな」と思われていたと思う(笑)
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アーティスト&ジャケット写真

中村雅俊『Masatoshi Nakamura 45th Anniversary Single Collection~yes!on the way~』インタビュー 中村雅俊『Masatoshi Nakamura 45th Anniversary Single Collection~yes!on the way~』インタビュー 中村雅俊『Masatoshi Nakamura 45th Anniversary Single Collection~yes!on the way~』インタビュー


俺だけ普段着だったから「こいつ、絶対ナメてんな」と思われていたと思う(笑)

--7月15日の公演では【Masatoshi Nakamura 45th Anniversary 明治座 Special Live】を開催。こちらには、スペシャルゲストとして小椋佳さんと松山千春さんが出演されます。中村雅俊さんにとっておふたりはどんな存在なんでしょう?

中村雅俊『Masatoshi Nakamura 45th Anniversary Single Collection~yes!on the way~』インタビュー
▲『Masatoshi Nakamura 45th Anniversary Single Collection~yes!on the way~』初回盤ジャケット

中村雅俊:俺が大学1年のときに、近所にライオン座という映画館があって。今、東映の会長をやっている岡田裕介さんが出演していた『初めての旅』と『初めての愛』という映画を観たんですけど、その音楽が小椋佳さんだったんです。劇中で4,5曲流れていて、それが「さらば青春」とか「しおさいの詩」とかいわゆる初期のヒット曲だったんですよね。それですごく気になって。で、そこから数年たって俺は俳優、歌手としてデビューしたんだけど、ドラマ『俺たちの旅』で主演を務めることになったときに、ここぞとばかりにプロデューサーに「小椋佳さんに主題歌をお願いできませんか」と話したら、その当時、小椋さんはアメリカにいたんだけど、書いてくれたんだよね。それからの付き合いになるので、もう44年ですかね。ふたりでライブやったり、テレビ番組での共演もいちばん多い。

--松山千春さんとはどういう関係性なんでしょう?

中村雅俊:大阪にサウンドクリエイターっていうイベンターがあって、そこの最初の社長が1970年代に結婚したとき「親しいアーティストを結婚式に呼びたい」というので、矢沢永吉さんと松山千春と俺を呼んでくれたんですよ。そのときに3人でいろいろ話をしてて、それが千春との最初の出逢い。あと、札幌のマジックを見ながら酒を飲むマジックバーに一緒に行ったり、復興支援で伊勢正三さんと千春と俺の3人でライブをやったりもして。そういう縁もあって、今回「出てくれるかな?」ってお願いしたらふたつ返事で出演してくれることになったんです。千春は表現者として本当に凄いし、話術もビジュアルも凄いからね(笑)。また同じステージに立てるのが楽しみです。

--今回のライブタイトルにも、7月1日にリリースされる45周年記念シングルベストアルバム『Masatoshi Nakamura 45th Anniversary Single Collection~yes!on the way~』のタイトルにも入っている「yes!on the way」にはどんな想いを込めているんでしょうか?

中村雅俊:「まだまだ途中です!」という想いを力強く表現したかったんですよね。45周年を迎えましたけど、「ここからまだまだやっていくぞ!」という宣言的な意味合いも込めて付けました。

--45周年を迎えたこと自体にはどんな感慨を持たれていますか?

中村雅俊:紐解いていくと本当に素敵な思い出がいっぱいあってね。45周年タイミングでお芝居もさせてもらって、ライブもやらせてもらって、シングルベストアルバムも作らせてもらうことになったので、それらが自分の45年間を見つめ直すきっかけにもなっていて、その上で「決意新たに」みたいな気持ちになっています。

--今回の45周年記念シングルベストアルバムは4枚組になっていまして、70年代、80年代、90年代、00年代以降の楽曲をそれぞれ堪能できる仕様になっていますが、まず「ふれあい」でのデビューから始まった70年代の中村雅俊には、自身ではどんな印象を持たれていますか?

中村雅俊:もう全裸って感じですよね(笑)。もう何にも着飾ることのない、ありのままの自分。文学座だったんで、「おまえはこうしろ」とか「こういうファッションでいろ」とか「こんなイメージでいろ」とか全くなくて。ちょっと人気者になるといろいろ依頼があるじゃないですか。で、マネージャーとも「どっちやりたい?」「じゃあ、俺、これやる!」みたいな感じだったから、本当に自由気ままにやらせてもらっていましたね。なので、歌番組に出るときも、特に衣装もないし、スタイリストも付けていないし、普段通りに下駄履きで出ていたんですよ。そしたら下駄のイメージをずっと持たれることになって。

--あれは演出的なモノじゃなかったんですね?

中村雅俊:まったく演出的なモノじゃないです。一張羅と言われるちょっと高級な洋服も持っていたんだけど、どれ着ても見た目が大体一緒だったんで、だからジーパンに下駄で出てたんです。70年代は素のままでやっていました。

--それが世間にとっては鮮烈だったわけですよね。

中村雅俊:そうだろうね。日本レコード大賞に出たときも、五木ひろしさんや森進一さんたちと5人ぐらいで並んでいて、みんなタキシード着ているのに俺だけ普段着だったから「こいつ、絶対ナメてんな」と思われていたと思う(笑)。日本テレビ音楽祭も俺だけハッピ姿だったからね!

--他の皆さんは正装なんですよね(笑)?

中村雅俊:そう! りりィに誕生日プレゼントでもらったハッピで出て! スーツじゃ普通だと思ってね。世間的には「ふざけた奴だな」という印象だっただろうけど(笑)。

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いろんな人や歌との出逢いに随分助けられてきた

--続いて、80年代。

中村雅俊『Masatoshi Nakamura 45th Anniversary Single Collection~yes!on the way~』インタビュー
▲『Masatoshi Nakamura 45th Anniversary Single Collection~yes!on the way~』通常盤ジャケット

中村雅俊:70年代は完全に「青春スター」のイメージだったんだけど、80年代に入るとそこから脱皮していくんだよね。レコードのセールスがちょっと落ちてきて「中村、これでおしまいかな?」みたいな感じもあった中で、初めてTBSの連続ドラマに出たんです。木下プロダクション製作の『われら動物家族』。それが好評で、その主題歌「心の色」でオリコンや『ベストテン』で1位を獲ったんです。その流れの中で「下駄履きの中村」が「NICOLEばっかり着る中村」になって、ファッショナブルになっていくんだよね。『ベストテン』にも2年ぐらいNICOLEの服で出てたし。で、そのあと、何を思ったのか、ちょっと奇抜なファッションのゴルチエに凝って、突飛な格好でゴルフ場にも行ったりしていたから、まわりの人は驚いてましたね(笑)。

--音楽性も「恋人も濡れる街角」を筆頭に都会的になっていきますよね。

中村雅俊:「恋人も濡れる街角」にまつわるエピソードがあって、桑田佳祐くんが書いてくれたのは良かったんだけど、そしたらコロムビアのディレクターが角川映画『蒲田行進曲』の主題歌の話を持ってきたんですよ。でも流れてくるシーンといい、扱いがあんまり良くなかったんです。で、当時、俺はフジテレビで『おまかせください』というドラマをやっていて、それの主題歌は同じく桑田くんが書いてくれた「ナカムラ・エレキ音頭」だったんだけど、急遽「恋人も濡れる街角」に変えたんだよね。絶対に売れなきゃいけない歌だったんで。だからあの曲は実は発売から3ヶ月後ぐらいに売れたんですよ。

--続いて、90年代。

中村雅俊:90年代になると、フジテレビで5,6年連続でドラマをやるようになるんですよ。まず91年に『結婚の理想と現実』で主演を務めるんですけど、その主題歌がZARDのデビュー曲「Good-bye My Loneliness」だったりして、打ち上げでお会いした思い出もありますね。で、3作目が『愛情物語』で、ビートルズのコピーバンドをやっていたという設定で、財津和夫さんと鮎川誠さんとモト冬樹と俺とでバンドを組むんですけど、撮影に入る前に音楽スタジオで練習したりして、それがすごく楽しかった。あと、1990年にリリースした「風の住む街」はASKAが作ってくれたんですけど、熊本の阿蘇山にある野外ステージで一緒にライブした帰りに、ASKAから「曲を書かせてください。第二の「ふれあい」になるような曲を作ります」って言ってくれたんだよね。

--90年代は、CHAGE&ASKAのASKAさん、米米CLUB、小田和正とその時代に大ヒット曲を連発していた方々がこぞって雅俊さんの為に曲を書いているのが凄い。

中村雅俊:90年代を象徴する面々だもんね。たしかに凄いよね。

--そして、00年代以降。

中村雅俊:そこからはほとんど都志見隆の世界、松井五郎の世界だね。ふたりとも俺のことを知り尽くしていて、コンサートも毎年観てくれているし、松井五郎さんは俺が「小学校の校歌を作る」というときに一緒に宮城県へ行ってくれたりもしているし、00年代以降はこの2人と音楽を作っている印象が強いです。で、2人とも仕事が早いんで、手直しの依頼とかするともうその場で対応してくれますからね。俺がいちばん気持ち良く歌えるポイントも知り尽くしているし、だから都志見さん作曲の歌がいちばん歌いやすい。骨太でロックっぽく聴こえる歌でも、すごくナチュラルに歌うことが出来る。本当に凄いなと思いますね。

--こうやって振り返ってみると、どんな45年だったなと感じますか?

中村雅俊:ラッキー。デビュー作が主役で、デビュー曲が10週間1位だったんで、そのときは「ここから右肩下がりの人生だろうな。こんな状態がいつまでも続く訳ないよな」と思っていたんですよ。でも45年もこうして歌い続けられている。それに関しては、いろんな人や歌との出逢いに随分助けられてきたし、成長させてもらったなと思いますね。

--では、最後に、このアニバーサリーイヤーに向けての意気込みを。

中村雅俊:まさに「yes!on the way」ですね。まだまだやることはあるし、まだまだ見せられるモノはある。その為に頑張っていきたいと思います!

Interviewer:平賀哲雄

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中村雅俊「酔夢」

1994/04/01

[CD]

¥2,412(税込)

シャイ・ガイ・マサトシ
中村雅俊「シャイ・ガイ・マサトシ」

1994/04/01

[CD]

¥2,412(税込)

青春放浪記
中村雅俊「青春放浪記」

1994/04/01

[CD]

¥2,412(税込)

辛子色のアルバム
中村雅俊「辛子色のアルバム」

1994/04/01

[CD]

¥2,412(税込)

さよならの吸殻
中村雅俊「さよならの吸殻」

1994/04/01

[CD]

¥2,412(税込)

ふれあい
中村雅俊「ふれあい」

1994/04/01

[CD]

¥2,412(税込)

中村雅俊SINGLE BOX
中村雅俊「中村雅俊SINGLE BOX」

1993/06/10

[CD]

¥10,486(税込)

Love Songを贈りたい
中村雅俊「Love Songを贈りたい」

1993/03/21

[CD]

¥3,146(税込)

SONGS2
中村雅俊「SONGS2」

1992/02/01

[CD]

¥3,146(税込)

SONGS
中村雅俊「SONGS」

1992/02/01

[CD]

¥3,146(税込)

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