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KTタンストール来日記念インタビュー &亀本寛貴(GLIM SPANKY)コメントも掲載



 最新アルバム『KIN』を引っ提げ、2017年6月に来日公演が決定しているKTタンストール。ベックやザ・フラテリス、OK Goを手掛けるトニー・ホッファーをプロデュースに迎えたニュー・アルバムでは、英人気シンガー/ソングライター、ジェイムス・ベイとデュエットも収録され話題となった。2006年の大ヒット曲「サドゥンリー・アイ・シー」で世界の名を知らしめたKTは、その才能を活かし、近年は映画音楽も手掛けている。活動の幅を広げているKTに、音作りや新作『KIN』について、そして「世界で最もハンサムな顔」にも選ばれた“ある俳優”について訊いてみた。
 インタビューに加え、アルバム『KIN』と大ヒット曲「Suddenly I See」のインスピレーションとなった曲を教えてもらい、それらの楽曲をプレイリストとしてApple Musicで配信中。来日公演前にぜひとも一聴してほしい。

 また、来日公演を前にGLIM SPANKYの亀本寛貴からもコメントが到着。曲作りでも影響を受けているという彼のコメントは、3ページ目にて紹介。

KTの過去の特集記事はこちらから(2014年3月掲載)>>> >
ビルボードライブ東京公演でjohn masters organicsとのコラボプランの販売が決定!≫詳細はこちら

変化につれて成長する心の旅路を追ったアルバム

−−ニュー・アルバム『KIN』は、前作『見えざる帝国//三日月』とは全く異なる作品に仕上がっていますね。今作のコンセプトを教えてください。

KTタンストール:『KIN』は、人生で起こるあらゆる困難を乗り越え、その後に待っているすがすがしい気持ちをお祝いした作品よ。その苦難から賢く、そしてより寛大な人間になることを学び、その困難をくぐり抜けたことに感謝する、そういう気持ちを描いているの。『見えざる帝国//三日月』は哀愁溢れる作品で、フォーク・アルバムに近いわね。それに比べて『KIN』は気楽で、喜びと力強さがいっぱい詰まったアルバムであるのと同時にとても正直な作品でもあるの。そういった点では、デビュー作『アイ・トゥ・ザ・テレスコープ』の続編とも言える。変化につれて成長する心の旅路を追ったアルバムになっているわ。




−−“Kin”には親族、ファミリーという意味がありますが、このタイトルにした理由はなんでしょうか?また、大文字に何か特別な意味が込められているのでしょうか?

KT:作品のヴィジョンがパッと、それもとても力強く思いつくことがあって、私にはいつも“Kin”は大文字のイメージがあった。力強くて、確かなもので、Kは私の名前にも入っている。それにKINとした時のアルファベットの間にできる△が見た目的に好きなの。タイトルを『KIN』にしたのには、現代の家族のあり方が変わってきたことが理由ね。自分が生まれついた家族のほかに、友達をも家族ととらえる人がたくさんいて、時にはその友達が血縁関係のある家族を上回ることもある。お互いからいろいろなことを学び、精神的に成長するための方法を見つけ出す、そういう関係でもあるわよね。でも、一番は、誰もが誰かと繋がりながら生きているということかしら。

−−アルバムジャケットには鳥やニット帽をかぶった男の子、飛び交う矢などが描かれていますが、これらは一体何を表しているのか気になりました。

KT:おかしなことに、この質問をされたことが今までなかったわ!LA育ちのロシア人アーティスト、Gosha Levochkinと一緒に考えたの。彼は私のKINと言える存在ね!最高にカッコいいの。彼とアートについて具体的にたくさん話し合ったわ。まず、私の家があるカリフォルニアのベニスビーチでは、たくさんのハチドリに囲まれながら暮らしている。ベランダでこのアルバムの曲を書いている時に、ハチドリたちがよく近くの木にとまっていたの。美しくてデリケートで、でもどう猛で頑固な性格のハチドリはこのアルバムのシンボルになっているわ。このアルバムはもろさと強さを掛け合わせた作品だから。
矢は人生に降りかかる厄介なことを意味していて、私が愛してやまない南西ネイティブ・アメリカンのアートへの敬意のしるしでもあるわ。私を指さす帽子の男の子は、人生で出会う、タイプが全く異なる人々を表していて、その人達がどんなに変わった人達でも、あなたのそばにいてくれる人達だっていうことよ。私の中で、何となくこの少年はGoshaだと思っている!リボンは私達みんなを一つに結ぶ架け橋を意味していて、お花はデビュー作のジャケットで私が描いた花のイラストへのご挨拶よ。アルバムの裏面には風景画から飛び出ている2つの手が写っているけれど、あの手は手話でKとTを作っているの。その土地が私にこんにちはと挨拶している、というような意味でね。

−−先日、ワンリパブリックのライアン・テダーが、終わりの見えない楽曲作りに嫌気がさし、音楽のために自分自身を犠牲にしていると感じた時期があったと告白しましたが、KTも彼と同じような経験をしたことがありますか?「It Took Me so Long to Get Here, But Here I Am」や「Turned a Light On」を聴いていると、あなたが何か困難を乗り越えたかようにも思えますが…。

KT:まさに同じような経験をしたわ。一時期、長い休みを取って音楽作りから離れようと考えた時期があったの。2年前に映画音楽の作曲家になるための勉強を始めて、ずっとやりたかったことだったし、アルバム作りにうんざりしていたから、真剣に活動休止を考えたの。人生におけるバランス感覚を失っていたことは確かね。
実はその2曲は、そういう気持ちを歌った曲ではないの。でも色んな捉え方をしてもらえてそれはそれで嬉しいわ。「It Took Me so Long~」はこのアルバムの使命を表した供述書よ。困難から復活したことを誇りに思っていることを歌にしたの。「Turned a Light On」は、あなたの人生を180度変えるような運命の相手を見つけた時のことを歌っている。暗闇の中で、誰も出したことがないくらい眩しい光りを照らしだしてくれるような相手よ。

−−個人的にあなたのライフスタイルや「It Took Me so Long~」のミュージックビデオ、そして「Hard Girls」の歌詞から、女性はどれだけ歳を取っても、楽しんでもいい、好きなことをしてもいいんだという、ポジティブなメッセージを受けました。

KT:100%その通り!今(だけじゃなく、もしかしたらずっと昔から)、この世界には女性を高めてくれる、そして女性に自信を与えてくれる曲が必要だと思う。年齢は関係ないのよ。私はハッピーな人生を送るために一番重要なことは、自分自身を愛することだって信じてる。それができれば人生もっと気楽に暮らせるようになるわ!




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映画音楽を作るのは大好き。普段の音楽作りから、まるっきりかけ離れたやり方が出来る

−−「Two Way」ではジェイムス・ベイと素敵なデュエットを披露していますが、このアイデアはどのように生まれたのでしょうか?

KT:この曲を書き始めた時に、すぐさま男性シンガーとデュエットしたいって思ったのよ。カップルもしくは友達同士の男女が会話しているような曲にしたかった。「私達は持ちつ持たれつの関係でしょ。お互い歩み寄りましょう、そうじゃなきゃこの関係は上手く行かないわ」って歌っているの!
私がジェイムスと会ったのは2015年に放送された『ジュールズ倶楽部(原題「Later... with Jools Holland」』の年末スペシャル番組の時。彼はその番組で素晴らしい演奏をしたの。才能を感じたわ。その数日後、彼にメールでデュエットに興味あるか聞いてみたら、すごく喜んでくれて!メールでお互いアイデアを出し合って、実際に彼はLAまで来てくれたわ。のんびりとしたなかで一緒にジャムセッションして、レコーディングして、すごく楽しい時間を過ごした。彼は本当に素晴らしいパフォーマーで、1テイクで出来ちゃったから、やり直しが必要なかったくらいよ。




−−近年は『Bad Moms』や『3 Generations』、『Smurfs: The Lost Village』といった映画音楽を担当されていますね。どの楽曲も素晴らしいですが、映画音楽を作るのは難しいと感じますか?

KT:そう言ってくれてありがとう!どれも素晴らしい映画で、私もこれらの作品全てに関われたことをとても誇りに思うわ。映画音楽を作るのは大好き。普段の音楽作りから、まるっきりかけ離れたやり方が出来るし、オーケストラやエレクトロニック、ミニマル・ミュージックといった、違うジャンルに没頭することができるから、とても開放的よ。それにチームの一員として参加するから、あれこれ言うボスになる必要がなくて、とっても気が楽よ!

−−映画と言えば、『フィフティ・シェイズ』シリーズのクリスチャン・グレイ役で大ブレイクしたジェイミー・ドーナンが、昔、Sons Of Jimというバンドであなたのツアー前座を務めていたんですってね!

KT:彼について訊いてきた人は、あなたが初めてよ!あのツアーはすごく楽しかったし、ジェイミーはとってもいい人だった。地に足が着いた人だったから、大スターになった今でも、そこはあまり変わっていないんじゃないかな?彼は当時、キーラ・ナイトレイと付き合っていて、彼女が公演を観に来たときは、私達みんな大興奮しちゃったの!彼女もすっごく感じのいい女性だったわ。あのクリスチャン・グレイが私と一緒にツアーを廻っていたと考えると、なんだかおかしいわね、ハハハ!

−−さて、6月に来日公演が控えていますが、ビルボードライブでのライブは今回で2回目になります。どんなショーを見せてくれますか?ちなみに、「Suddenly I See」のインスピレーションとなったパティ・スミスも去年の6月に同じステージに立っているんですよ。

KT:もう、すーっごく楽しみにしてる!! 私は日本が大好きで、特にライブをするのが好きな場所でもあるの。日本のファンはずっと私を応援してくれるし、一緒に盛り上がってくれるし、それに音楽に対して敬意を払っている。日本公演が決まると、必ずやったーって思うのよ。もう大好き。
もちろん、ライブではみんなが大好きな曲を演奏するわよ!あと、新しいクールな機材を使って、昔の曲を違ったバージョンでお聞かせするわ。パティのエコーがステージに残っているんじゃないかと思うと、すごくハッピーよ。

−−最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。

KT:Hey! いつも応援してくれてありがとう!みんな大好きよ。みんなのおかげで、こうして日本でライブをすることが出来るの。私は一生やりたいくらいよ!! LOVE x

−−ありがとうございます。公演楽しみにしています!

KT:私も楽しみ!面白い質問ありがとう xxx




アルバム『KIN』と大ヒット曲「Suddenly I See」のインスピレーションとなった曲

 インタビューに加え、KTにアルバム『KIN』と大ヒット曲「Suddenly I See」のインスピレーションとなった曲や、制作時によく聴いていた楽曲をそれぞれ教えてもらい、プレイリストを作成。フリートウッド・マックやジャンゴ・ジャンゴ、ボ・ディドリーといった、思わずリズムを取ってしまう楽曲に加え、パティ・スミスももちろん入ったこのオリジナル・プレイリストは必聴だ。

★『KIN』のインスピレーションとなった/制作時に聴いていた曲
Free Fallin'- Tom Petty
Go Your Own Way- Fleetwood Mac
On the Beach- Neil Young
Under the Pressure- The War on Drugs
Default- Django Django
The Less I Know the Better- Tame Impala

★「Suddenly I See」のインスピレーションとなった/制作時に聴いていた曲
Bo Diddley- Bo Diddley
Gloria- Patti Smith
Rumble- Link Wray
I Don’t Wanna Grow Up- Tom Waits
Good Fortune- PJ Harvey
Blister In the Sun- Violent Femmes

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来日公演に向けてコメント到着

GLIM SPANKY 亀本寛貴

彼女の楽曲はロックは勿論、ブルースやフォークなどのルーツミュージックや現代的なエレクトロニカなど様々な要素が取り入れられていて、普段の自分の楽曲作りにとても影響を受けているので、今回来日ライブが決まってとても嬉しいです!最新アルバム「KIN」も良く聞いているので、その曲たちがどの様にライブで披露されるのかもとても楽しみですが、彼女の最大の武器であるあの声とギターから生まれるグルーヴやエネルギーを生で体感できるかと思うと今からとても楽しみです!

(GLIM SPANKY 亀本寛貴)


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