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℃-ute 最後の海外公演で果たされた約束――― 襷を受け取るようにJuice=Juiceも精力的に世界へ“続いていくSTORY”

 今年6月に念願のさいたまスーパーアリーナで解散する、国内最高峰のパフォーマンススキルと美貌を誇るアイドルグループ・℃-ute。4月13日と16日(現地時間)解散前最後の海外公演を敢行し、あの日の約束を果たした。

<突然の解散発表「もう二度と会えないかも」覆した℃-uteと海外ファンの絆>

 世界中に熱狂的なファンを持つハロー!プロジェクトだが、℃-uteも2013年夏の初のパリ公演&【Japan Expo】出演以来、積極的に海外遠征を敢行。翌14年夏に初の台湾公演、その翌年9月には初となるメキシコ単独公演(http://bit.ly/2pKrkqR)も開催(岡井千聖がミル・マスカラスのマスク姿で登場し、フライング・クロス・チョップを披露したことも話題となった)と、世界中とのファンとの絆を着実に強くしていた。ゆえに2016年8月20日 ℃-uteの解散が発表された際には、海外のファンも大いにショックを受けたことだろう。ある意味では日本のファン以上に悲しみに暮れていたかもしれない。何故ならフランスやメキシコをはじめとした海外で暮らす者たちにとって、日本に来ることは決して容易くない。発表の時点で解散まで約10か月あったとは言え、そこから多くのツアーやイベントが開催されていくとは言え、我々が気軽にフランスやメキシコまで好きなアイドルやアーティストのライブを観に行けないように、その逆も然り。あの日の解散発表に「もう二度と会えないかもしれない」と嘆いた海外ファンは少なくなかったはずだ。

 しかし、℃-uteは約束していた。フランスでは「また来ます」と、メキシコでは「またいつか」と。もちろん「また来ます」「またいつか」と本気で想ったとしても海外での単独公演など簡単に実現できるものではない。音楽やエンタメの世界では、ステージ上での約束の言葉が宙を舞ったまま終わってしまうことのほうが多い。けれども、2017年1月24日、矢島舞美は自身のブログ(http://amba.to/2osHcut)にこう記した。「なかなか会えない中、熱い応援で支え続けてくれた海外のteam℃-uteの皆さんに、しっかりとありがとうを伝えられるように、最高のライブをお届けして、素敵な思い出が作れたらいいな」と、フランスとメキシコでの最後の、そして約束の再会公演を発表したのである。あの日、初めてライブを行う地で全身全霊で歓迎してくれたファンたちと“再会”することは、当然ながらメンバーにとっても果たしたい約束だっただろうし、この朗報に泣きながら熱狂した海外ファンもきっと……いや、確実にいたことだろう。

<℃-uteとファンの想いが生み出した奇跡「共に 笑い 泣いて 描いていこう」>

 こうして実現する事になった【℃-ute Cutie Circuit 2017~!De vuelta a Mexico!~】と【℃-ute Cutie Circuit 2017 ~De retour a Paris~】。各メディアに現地レポートと共にライブ写真が出回っていることかと思うが、ここに映っているメンバーと海外ファン(現地以外からも、アメリカ、イギリス、ベネズエラ、コロンビア、チリ、ボリビアなど世界各地のファンが駆け付けたそうだ)の笑顔が実に素晴らしい。普段はインターネットを通じて℃-uteの活躍ぶりに目を輝かせているのだろうが、ようやく直接出逢うことのできた℃-uteの5人と「まっさらブルージーンズ」から始まり「Crazy 完全な大人」「都会っ子純情」「悲しきヘブン(Single ver)」「Kiss me 愛してる」「世界一HAPPYな女の子」「ファイナルスコール」等々キラーチューン連発からの「Danceでバコーン!」「JUMP(LONG ver)」に至るまでの完璧なセットリストを堪能できた、℃-uteの5人と一緒に歌って踊って飛んではしゃぎまくることができた喜びに溢れている。

 ℃-uteと現地のファンが互いに大きな愛でもてなして生まれたライブ。その結晶とも言える現象が、最初の海外公演を行った地であり、最後の海外公演を飾ることとなったフランス・パリで起きた。本編を終えたメンバーがステージ袖で「アンコール」の声を待っていると、なんと会場に響き渡ったのは「我武者LIFE」の大合唱。日本語詞の楽曲ゆえところどころ正確に歌えない箇所はあったものの、それでも気持ちだけは真っ直ぐに込めながら歌い上げられた「我武者LIFE」はメンバーの心を激しく揺さぶる。そして「私たちも皆さんにお会い出来ることを楽しみにしてました」「みんな愛してる」と伝えながら彼女たちは、予定されていなかったダブルアンコールで「我武者LIFE」を特別に披露。正真正銘、紛うことなく℃-uteとファンの絆が生み出した奇跡。

 ガムシャラに頑張る仲間
 かけがえのない宝物
 誰にも負けないぐらいの
 感謝を胸に走ってこう
 振り返ればこれがきっと
 探し求めた 青春だ―――

 なお、この日「我武者LIFE」の大合唱が巻き起こった経緯は、℃-uteメンバーへ感謝の気持ちとして「℃-uteへ歌ってあげたい曲のリクエスト」のアンケートを事前にファン同志で取っており、その中で1番人気だったのが「我武者LIFE」だった為。これが最後の海外公演と知りながら、いや、知っているからこそ「共に 笑い 泣いて 描いていこう 我武者LIFE」と歌いたかったものかもしれない。そんなかげがえのない、愛に溢れた℃-ute最後の海外公演は、溢れ出すメンバーの涙と共に幕を閉じた。

<℃-uteに続く5人組最強アイドルの海外遠征決定に現地ファン熱狂>

 そんな℃-ute最後の海外遠征でもうひとつ印象的な出来事があった。℃-uteが後輩グループ・Juice=Juiceのフランスやメキシコでの海外公演のお報せをしたところ、その名前が上がった瞬間に凄まじい歓声が上がったそうだ。Juice=Juiceと言えば℃-uteと同じハロプロの5人組。わずか1年半で225公演ものワンマンライブを完遂し、目標であった初の日本武道館へ到達(http://bit.ly/2n6CPoS)した“ライブ超人”とも言える前代未聞のグループである。

 彼女たちは、先日のハロ!ステ(https://youtu.be/NKU7CzzAxnc)にて「日本を飛び出しての単独ライブやライブイベントへの出演が決定しました! 世界中の皆さんの応援のおかげです。ありがとうございます!」と海外公演の開催を発表。現在決定してる開催国はアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、メキシコ、タイ、マレーシアとなっており、ハロー!プロジェクト初の挑戦となる国もある。この件について高木紗友希は「Juice=Juiceがハロー!プロジェクトを全世界で盛り上げていけるように頑張りたい」と語り、植村あかりも「今回発表した7か国以外のファンの皆さんからも応援メッセージが届いています。今後もいろんなところに行けるように頑張っていきたい」とコメント。なお、Juice=Juiceが掲げてきた2017年の目標は「海外でも活躍できるグループになりたい」であり、今回の発表はメンバーにとって絶好のチャンスと言える。

 宮本佳林は「フランスでのライブが決定しているんですけれども、私たちの曲で「Ça va ? Ça va ?(サヴァサヴァ)」という楽曲がありまして、フランス語で「好き」という意味の言葉を言っていたりもするので、現地の方にも認めてもらえるようにパフォーマンスをしなきゃなって思ってます!」と語っていたが、前述した通り、海外のファンは℃-uteに続く5人組最強アイドルグループの上陸を今か今かと待ち侘びている。

<ハロー!プロジェクトのとどまることなく“続いていくSTORY”>

 6月12日 さいたまスーパーアリーナでの解散ライブに向けて駆け抜けていく℃-ute、その℃-uteからまるで襷(タスキ)を受け取るように世界へ飛び立っていくJuice=Juice、ハロー!プロジェクトのとどまることなく“続いていくSTORY”から目が離せない。

テキスト:平賀哲雄
撮影:(c)UP-FRONT PROMOTION

◎ライブ【℃-ute Cutie Circuit 2017 ~!De vuelta a Mexico!~ & ~De retour a Paris~】セットリスト:
01.まっさらブルージーンズ
02.FOREVER LOVE
03.悲しき雨降り
04.The Curtain Rises
05.The Middle Management~女性中間管理職~
06.Crazy 完全な大人
07.夢幻クライマックス
08.情熱エクスタシー
09.ありがとう~無限のエール~
10.君は自転車 私は電車で帰宅
11.心の叫びを歌にしてみた
12.桜チラリ
13.大きな愛でもてなして
14.都会っ子純情
15.悲しきヘブン(Single ver)
16.Kiss me 愛してる
17.世界一HAPPYな女の子
18.ファイナルスコール
EN1.Danceでバコーン!
EN2.JUMP(LONG ver)
WEN1.我武者LIFE ※フランス公演のみ

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